app_registration 新規登録する

IT導入補助金2024の申請概要をしっかり確認

T導入補助金は、全国の中小企業や小規模事業者を対象に、ITツールの導入費用の一部を国が補助する制度です。今年で8年目を迎えるこの補助金制度は、毎年の予算規模も大きく、多くの企業で活用されている人気の補助金のひとつです。

そこで今回は、2024年度のIT導入補助金の公募概要や申請手順について、詳しく解説していきます。ますます活用しやすくなったIT導入補助金をこの機会に申請して、自社のデジタル化を進めていきましょう。

1. まずは、IT導入補助金の概要を理解しよう!

はじめに、2024年度のIT導入補助金の公募概要を見ていきましょう。

前述した通り、IT導入補助金とは、全国の中小企業・小規模事業者を対象に、自社の経営課題やニーズに合ったITツールを導入する経費の一部を補助することで、業務の効率化や売上アップをサポートする制度です。

補助対象事業の要件として、以下の2点が挙げられています。

1. 日本国内で実施される事業であること。
2. IT導入支援事業者が登録するITツールを導入する事業であること。
※さらに詳しい内容は、こちらで確認してください。

それぞれの公募概要は以下のようになっています。

1. 通常枠

従来から継続している申請枠です。自社の置かれた環境から強み・弱みを認識、分析し、把握した経営課題や需要に合ったITツールを導入することで、業務効率化・売上アップといった経営力の向上・強化に繋げることを目的としています。

補助率:最大1/2
補助額:最低5万円、最高45万円まで(プロセスごと)

通常枠
助率補 1/2以内
補助額 1プロセス以上:5万円~150万円未満
4プロセス以上:150万円~450万円以下

2. インボイス枠

今年度から新しくできた申請枠で、昨年10月から施行されたインボイス制度への対応とデジタル化を目指しています。「インボイス対応類型」「電子取引類型」の2つの類型があり、インボイス対応類型ではパソコンなどのハードウェアも対象となります。

【インボイス対応類型】
会計ソフト・受発注ソフト・決済ソフト、PC・ハードウェア等の経費の一部を補助することで、インボイス制度に対応した企業間取引のデジタル化を推進することを目的としています。インボイス制度に対応した会計ソフト、受発注ソフト、決済ソフト、PC・ハードウェア等が対象です。

インボイス対応類型
会計・受発注・
決済ソフトのうち
1機能以上
会計・受発2・
決済ソフトのうち
1機能以上
PC・タブレット等 レジ・券売機
補助率 3/4以内
※小規模事業者は
4/5以内
2/3以内 1/2以内
補助額 ~50万円 50万円超~350万円 ~10万円 ~20万円

【電子取引類型】
取引関係における発注者が、インボイス制度対応のITツール(受発注ソフト)を導入し、当該取引関係における受注者である中小企業・小規模事業者に対して無償でアカウントを供与して利用させる場合に、その導入費用の一部を支援します。

電子取引類型
中小企業
小規模事業者等
その他事業者等
補助率 2/3以内 1/2以内
補助額 (下限なし)~350万円

3. セキュリティ対策推進枠

サイバー攻撃の増加に伴う潜在的なリスクに対処するため、サイバーインシデントに関する様々なリスク低減策を支援します。

セキュリティ対策推進枠
補助率 1/2以内
補助額 5万円~100万円以下

4. 複数社連携IT導入枠

サプライチェーンや特定の商業地区に属する連携している小企業間で、ITツールを利用して生産性の向上を図るための費用を支援します。

複数社連携IT導入枠
補助率 3/4以内、
※小規模事業者は4/5以内
2/3以内 1/2以内 2/3以内 2/3以内
補助額 50万円以下×
グループ構成員数
50万円超〜350万円以下×
グループ構成員数
10万円×グループ
構成員数
20万円×グループ
構成員数
50万円×グループ
構成員数
200万円以下
3000万円以下
事務局からの一言!
IT導入補助金の制度概要と申請条件を6分の動画にまとめています。
まずはこちらの動画をご覧いただき、少しでも興味をもたれた方は、補助金コンサルタントとの無料相談をご予約ください。

【解説動画】IT導入補助金2024
※クリックすると該当ページに飛びます

2. IT導入補助金の特徴

IT導入補助金は、さまざまなITツールの導入に活用できる補助金です。しかし、ITツールなら自由に好きなものを選べるわけではありませんので、注意が必要です。IT導入補助金で補助対象となるITツールは、あらかじめIT導入支援事業者が事務局に登録し、認定を受けたITツールに限られているのです。

IT導入支援事業者とは、経済産業省が委託する事務局によって認定されたITベンダー・サービス事業者のことを言います。補助事業者と共に事業を実施するパートナーとして、補助事業者に対するITツールの説明、導入、運用方法の相談等のサポート、補助金の交付申請や実績報告等の事務局に提出する各種申請・手続きのサポートを行います。

IT導入補助金の申請を検討してみようと思ったら、早めにIT導入支援事業者に相談し、自社で検討しているITツールが補助対象かどうかを事前によく確認しておくことが、申請手続きをスムーズに進めるカギになります。

事務局からの一言!
自社のITツールを、IT導入補助金の対象にしたい、という方へ向けた支援プランもご用意しています。1つのITツールを導入するのに、5~10時間かかると言われています。「そんなに時間が割けない」という方も多いのではないでしょうか。

少しでも気になった方は、こちらからご相談ください。

ツール登録ができるかどうかを無料で確認いたします。
https://forms.gle/CckSiWk3g3jBRFrU7

3. 申請手順を確認しよう!

IT導入補助金の受給までには沢山のプロセスがあります。

①公募要領の確認:補助事業に関する理解を深めるため、公募要領を読む。

②事前準備:「gBizIDプライム」アカウントを取得。「SECURITY ACTION」の宣言を行う(情報セキュリティ対策への取り組みを自己宣言)。

③みらデジ経営チェックの実施:「みらデジ」ポータルサイトでgBizIDで登録し、「経営チェック」を実施する。これが申請要件を満たすために必要。

④IT導入支援事業者との商談:IT導入支援事業者と商談を進め、交付申請の事業計画を策定する。

⑤交付申請の作成と提出:IT導入支援事業者から「申請マイページ」の招待を受け、必要な情報を入力し、文書を添付。交付申請に必要な内容を「申請マイページ」で最終確認後、宣誓し事務局へ提出する。

⑥交付決定:申請内容の審査が完了し、交付決定通知を受ける。

⑦ITツールの発注・契約・支払い:交付決定を受けた後、ITツールの発注・契約・支払いを行う。

⑧事業実績報告:補助事業の完了後、ITツールの発注・契約、納品、支払い等の証憑を提出。

⑨補助金の交付:事業実績報告が完了し、補助金額が確定すると、補助金が交付される。

⑩事業実施効果報告:事業実施効果報告を補助事業者が作成し、提出する。

事務局からの一言!
交付決定前に契約、導入等を行い、それに伴い発生した経費は補助対象となりませんので注意が必要です。補助金には、共通して間違いやすいポイントがいくつかあります。
JSaaSでは、事業計画書を書く時によくある失敗を、経験豊富な専門家へインタビューした動画を公開しています!申請を始める前にご視聴いただくのがおすすめです。
事業再構築補助金の専門家インタビュー「よくあるミス編」

【専門家インタビュー】事業計画書のよくある失敗編

※クリックすると該当ページに飛びます

4. IT導入補助金を申請しよう

今回は、2024年度のIT導入補助金の公募概要と申請手順についてご紹介しました。今年度からの変更点や申請時の注意点について、ご理解いただけましたでしょうか。

で、まだ暫定的なところも多いようですので、公式サイトでこまめに最新情報をチェックするようにしましょう。

通常枠 公募 締切日 交付決定予定日
1次 2024年3月15日(金)17:00 2024年4月24日(水)
2次 2024年4月15日(月)17:00 2024年5月27日(月)
3次 2024年5月20日(月)17:00 2024年6月26日(水)
4次 2024年6月19日(水)17:00 2024年7月29日(月)
5次 2024年7月19日(金)17:00 2024年8月30日(金)
インボイス対応類型 公募 締切日 交付決定予定日
1次 2024年3月15日(金)17:00 2024年4月24日(水)
2次 2024年3月29日(金)17:00 2024年5月8日(水)
3次 2024年4月15日(月)17:00 2024年5月27日(月)
4次 2024年4月30日(火)17:00 2024年6月6日(木)
5次 2024年5月20日(月)17:00 2024年6月26日(水)
6次 2024年6月3日(月)17:00 2024年7月8日(月)
7次 2024年6月19日(水)17:00 2024年7月29日(月)
8次 2024年7月3日(水)17:00 2024年8月8日(木)
9次 2024年7月19日(金)17:00 2024年8月30日(金)
事務局からの一言!
JSaaSでは、IT導入補助金の対象となるITツール製品をご紹介しております。もしご自身での申請が難しいようでしたら、JSaaS事務局が格安でお手伝いすることも可能です。弊社所属の補助金・助成金コンサルタントがオンラインでの個別相談をお受けしておりますので、まずはお気軽にご相談ください(月1回まで無料です)。