プログラマーとして就職することに興味がある
だけど、ホワイト企業の見つけ方がわからない
この記事を読んでいるあなたは、上記のような不安を抱えているのではないでしょうか。
就職は「職に就く」という漢字の通り、企業選びだけではなく職業選びでもあります。
志望企業から職業を考えるのも1つの方法ではありますが、
職業としてプログラマーとなりたい!
と「職業を軸に就活していこう」と思っているあなたは、他の就活生よりも1歩進んだ就活ができるでしょう。
しかし、プログラマーが働くIT企業や労働環境は、人材不足や労働時間が不規則で、ブラックなことも多いのが現状です。
そこで、この記事では19卒としてIT企業に内定をもらった私が、ホワイトなIT企業を見抜く方法について書きます。
記事を読めば、プログラマーとしてホワイト企業に就職する方法を知り、ブラック企業にだまされない就活をできるようになるでしょう。
1. プログラマー就職の現状について
ニュースでは、IoTや人工知能といった言葉を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
さまざまな企業がビジネスでITを使おうという動きがあり、就活市場でもプログラマーの需要は高くなっています。
たとえば、アメリカの新聞社ではすでにスポーツ記事を自動で作成できるようにするプログラマーが活躍しています。
参照:AP通信、米プロ野球マイナーリーグ関連ニュース記事を自動作成・提供開始
IT人材需給に関する調査を見ると、今までプログラマーが働いていなかった業界でも、プログラマーの需要が拡大していることがわかります。
経済産業省の調査によれば、プログラマーを含むIT人材不足は深刻で、2030年には最大で約79万人不足すると言われています。
つまり、今新卒としてプログラマーを目指すことは、将来が明るい選択だと言えます。
出典:経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」 より筆者加工
上の図にもあるように、今後もプログラマーの需要は高く、働いていく上で仕事を失う可能性は低いでしょう。
企業は必死で人材獲得に動いており、プログラマーという職種を選ぶ場合、企業の規模によりますが一般的に内定も獲得しやすいでしょう。
さまざまな企業からのニーズが高いからこそ、ワークライフバランスを保ち長いスパンでプログラマーとして働けるホワイト企業を見つけることが大切になってきます。
2. 「ホワイト企業」の定義
よしお
そもそも「ホワイト企業」って何をもってそう言えるのでしょうか。
- 離職率が低い
- 残業時間が少ない
- 福利厚生が充実している
人によって多少は異なるかもしれませんが、この3つは欠かせないですよね。
それらに加え、「評価制度に納得できる」というポイントを「ホワイト企業」の定義として、この記事では追加します。
今までにテストや成績表を見て「なんでこの評価なのか」納得がいかずに怒りを覚えた経験はありませんか?
仕事で自分の成果がきちんと評価されないと嫌な気持ちになるだけでなく、さらに給与に「お金」という形で反映されてしまうこともあるでしょう。
この記事では、精神的・経済的に追い詰められず、気持ちよく働くことができる企業を「ホワイト企業」と定義します。
3. ホワイト企業の良い見分け方
それでは、プログラマー職の就活をするときのホワイト企業の良い見分け方について見ていきましょう。
プログラマー就活におけるホワイト企業の見分け方は主に以下の5つがあります。
- どんな仕事をするのか説明を聞いて理解できるか
- 中高年のプログラマーが活躍しているか
- 企業独自のサービス開発に力を入れているか
- 研修など社員教育に力を入れているか
- OB訪問で企業の評判を確認する
3-1. どんな仕事をするのか説明を聞いて理解できるか
1つ目に、もしあなたがプログラミング未経験だとしても、どんな仕事をするのか説明を聞いて理解できるか確認しましょう。完全に理解する必要はありません。
なんとなくでいいので、企業の仕事内容について説明を聞いて「あぁ、こんな感じの仕事をするんだな〜」と思えるかどうかです。
企業説明会で若手社員紹介などがあれば、年齢の近そうな若手社員のプログラマーにどんな仕事をしているのか聞いてみましょう。
もし、その仕事内容が難しすぎると感じた場合、入社後に苦労が待ち受けていると思っていいでしょう。
- 仕事をしながら理解できない部分を自習する必要が出てくる
- 周りとのコミュニケーションも理解できない
こういったことの積み重ねで肉体的にも精神的にも追い詰められてしまう可能性が高いです。
一方で、自分が将来する具体的な仕事内容をイメージすることができた場合、入社後のギャップも少なくなります。
仕事内容が明確な企業の場合、社員1人1人の仕事がしっかり分業されている証拠でもあり、ホワイト企業である可能性が高いです。
3-2. 中高年(40~50代以上)のプログラマーが活躍しているか
見分け方の2つ目は、中高年(40~50代以上)のプログラマーが活躍しているかどうかです。
プログラマーとして働き続けるためには、日々変化していく技術を学び続ける必要があります。
若手のうちは新しいことが面白くてどんどん吸収していけるプログラマーも、年齢とともに技術の習得が難しくなり現場を去ってしまうことも一般的です。
そんな中、40〜50代の経験豊富で高いスキルを持ったプログラマーが活躍している企業は、ホワイト企業である可能性が高いです。
社員の長期育成という観点からも、若手のプログラマーをしっかり指導できる中高年のプログラマーがいると頼りになって安心ですよね。
逆に若手だけの社員構成や、中高年は管理職のみという企業では、若手のプログラマーは即戦力としての採用で、使い捨てをし続けている場合があります。
じゃあ、どうやって「中高年(40~50代以上)のプログラマーが活躍しているか」見分ければいいの?
学校とバイトの往復が多い大学生・大学院生にとっては難しいことですが、そこはインターネットを活用しましょう!
openworkなどの、社会人の転職者も使う会社に関する口コミ投稿サイトをチェックしましょう。
投稿者は匿名ですが「性別」や「年代(30代・40代など)」という属性を明らかにして口コミを書いています。
投稿内容も大事ですが、そういった属性から活躍している人の情報も手に入れましょう。
40代や50代の社員の視点から企業を知ることができるチャンスを活かし、他の就活生とはちがう視点からホワイト企業を探しましょう!
openworkが気になる人はこちら!
openworkの評判は?本当に使えるサイトかデメリットも含めて徹底解説
3-3.企業独自のサービス開発に力を入れているか
顧客から依頼を受けてシステムなどの開発を進める「受託開発」をおこなっている企業に比べ、「自社開発」をおこなっている企業は残業時間が少なく、年収ベースも高い傾向があります。
受託開発をおこなう企業は、料金や納期に間に合わせるためにきつめのスケジュールを組まれることがあり、残業が発生する可能性が高いです。
一方で、自社開発をおこなう企業では比較的に余裕を持ったスケジューリングが可能です。
また、経験を積めば、開発の上流工程である要件定義や設計などに携わるチャンスがあるため、キャリアアップを目指すことも可能です。
しかし、自社開発をおこなう企業が必ずしもホワイト企業であるとは限りません。
自社開発の企業であっても、人出不足であれば納期が厳しく残業時間が長いこともあり得ます。
開発のスタイルに関わらず、会社口コミサイトやOB訪問などで実際の労働環境を確認しましょう。
3-4.研修など社員教育に力を入れているか
“業界別で見る「就活生に人気の企業ランキング」”(東洋経済オンライン)の通信・IT・ソフトウェア分野に記載されているような大手企業には、充実した研修が用意されています。
例えば株式会社NTTデータは、2018年度の新入社員に81日もの時間と410万円もの費用をかけて教育をおこなっています。
一方、大手以外の企業では、独自の社内研修をおこなうケースもあれば、短期の社外研修を利用するケースもあります。
研修以外の社員教育の方法としては、実際の職務現場での業務を通して上司や先輩社員に指導を受けるOJTが一般的です。
OJTは業務に対応するための力を短期間でつけられる一方で、いきなり仕事を任されるプレッシャーや指導員とのコミュニケーションが人によってはストレスとなる場合もあります。
入社後のキャリアプランを描くため、また入社ギャップを防ぐためにも、企業の社員教育の内容については、詳細を確認しておきましょう。
3-5. OB訪問で企業の評判を確認すること
ホワイト企業かどうかを見分けるためには、OB訪問やネット口コミで企業の評判が参考になります。
この方法はプログラマーに限らず、他の業界や職種の就活でも定番ですが、もっとも確実にホワイト企業かどうかを見分ける方法です。
プログラマー志望の場合、希望職種の社会人にOB訪問しましょう。
私がプログラマー志望で就活中に、気になっていた企業の営業職の人にOB訪問したところ、
「働き方などがエンジニア職と全く異なる」
「部門がちがうのでエンジニア職は何をしているのかあまりよくわからない」
といった回答をもらい、あまり役に立たなかったという失敗がありました。
最近では、職種からOB/OGを探せる「OB/OGマッチングサービス」もあるので、ビズリーチ・キャンパスやMatcherのサービスを活用するといいでしょう。
ビズリーチ・キャンパス
ビズリーチ・キャンパスは、所属大学を軸にOB/OGと繋がることができるネットワークサービスを提供しています。
サービスの対象となる学生は、国内40大学+海外大学に所属する学生のみですが、所属大学の登録があれば、直接のコネクションがなくても様々な業界の先輩と繋がることができます。
先輩には「内定者」「一般OB/OG」「企業公認OB/OG」がおり、訪問申請の承諾がおりればビデオ通話機能を利用したオンライン訪問が可能です。
オフライン面会は原則禁止ですが、「企業公認OB/OG」の中にはオフライン訪問を受け付けている人もいます。
1対1で先輩と繋がる方法以外にも、イベントに参加できたりスカウト機能があったりとコンテンツが充実しています。
ビズリーチ・キャンパスが気になる人はこちら!
ビズリーチキャンパスのリアルな評判!現役20卒就活生が使い方を伝授
Matcher
Matcherは、大学や学年関係なくOB訪問ができるマッチングサービスです。
2021年2月時点で、約25,000人の社会人が登録しており、学生は業界や企業名、職種から社会人のプロフィールを検索できます。
Matcherの訪問は「就活相談にのるので◯◯してくれませんか?」と銘打った社会人の「プラン」に申込み、承諾を受けることで調整可能となります。
社会人とのやりとりはチャット機能を使うため、メールアドレスや電話番号の交換は必要ありません。
所属大学に関係なく「話を聞きたい先輩」にアクセスできる点や、申込から訪問の手続きが簡単な点がMatcherの特徴です。
Matcherが気になる人はこちら!
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4. プログラマー就活の体験談
職種をプログラマーに絞って就活をする場合、主に以下の2つの状況があると思います。
- 未経験からプログラマーになる
- 経験がある上でプログラマーになる
この章では、2つのバックグラウンドを持った就活生がプログラマー就活を行なった体験談を紹介します。
4-1.未経験からプログラマーとしてホワイト企業を探す場合
Aくん(社会学系・メディア学科)
就活前に少しでも職種について理解を深めるために、3年生の秋から就活解禁までの間、未経験者から受け入れてもらえる、Wantedlyで探したWeb系のスタートアップ企業で9時から18時まで週2回のインターンをした。
プログラミング経験がなかったので最初の3ヶ月は時給¥1,000だったけど、プログラミングを働きながら学べたのがよかった。
よしお
働いてみる中で「プログラマー」っていう職種についても理解が深まり、社員さんに仕事内容の相談だけでなく、就活相談ものってもらう機会があって、前職の企業の話も聞くことができた。
フランク
プログラマーとして自分も働きながら、どんなところを見ればホワイト企業かどうか判断できるのか自分で判断して、Webには載ってない情報をもらえるネットワークを築けた。
最終的に、Goodfindに載っている内の1つのWeb系優良ベンチャー企業にプログラマーとして内定をもらった。
京大生 ベントノール
転職したいってなった時に、ホワイト企業を人づてに紹介してもらえるなどこれからのキャリアにも役立ちそうだね。
4-2.経験者がプログラマーとしてホワイト企業を探す場合
Bさん(理系・物理学系)
もともと趣味でプログラミングをやっていたので、サービスが気になった企業の社員さんのTwitterをチェックしたり、公開しているQuiita(エンジニアリングに関する知識を記録・共有するためのサービス)のアカウントを見て、どんな業務内容なのか見ていた。
フランク
OB訪問も数社して、特に大企業では「営業が花形」というところもあり、プログラマーがその企業においてどんな立ち位置なのか聞くべきだということがわかった。
プログラマーにとってホワイト企業かどうか見極めるために重要な質問だと思う。
京大生 ベントノール
プログラマーにとってホワイト企業かどうかはわからないよね。
長期インターンで働けないような大企業では、特にOB訪問は大事。
気になっていた企業の中から、サマーインターンやウィンターインターンを募集している企業には、応募して、2〜3社ほどインターンをさせてもらった。
インターンの後、早期選考で内定をもらった。インターン生にはブラックな業務を見せないようにしている企業もあったので、ランチの時間に社員さんに実際の業務のことを聞くようにした。
プログラマー職で内定をもらう場合、AくんやBさんのようにインターンシップで現場に入ってみるとホワイト企業かどうか判断しやすいでしょう。
実際にそのインターン先に就職しなくても、プログラマーのネットワークが広がり、志望企業の話も聞ける可能性が上がります。
もし就活解禁前にインターンをするのがむずかしい人でも、プログラミング未経験でも入社可能なのかOB訪問で聞いておくと安心ですね。
5.ホワイト企業でプログラマーとして働こう!
プログラマーの仕事に興味はあるけど労働環境は過酷なイメージがある
一般的にこのような風潮はあるかもしれません。そんなこと言われても、
できるかぎりブラック企業を避けて、ホワイト企業に応募したい!
その気持ちは今までプログラマー就活をしてきた就活生も同じです。
- どんな仕事をするのか説明を聞いて理解できるか
- 中高年のプログラマーが活躍しているか
- 企業独自のサービス開発に力を入れているか
- 研修など社員教育に力を入れているか
- OB訪問で企業の評判を確認する
この5つのポイントを見極めて、ホワイト企業を探しましょう。
そして、就活解禁までに時間があれば、積極的に長期インターンや短期インターンに参加しましょう。
現場の声やネットワークからも情報収拾することで更にたくさんのホワイト企業に出会える可能性が高くなります。
プログラマーをはじめとするIT人材の需要はこれからもますます高くなります。
新卒でホワイト企業に就職し、ワークライフバランスを保って長く働けるようなキャリアを築きましょう!
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