「公務員から転職は厳しい?」
「公務員から転職して後悔しないか不安」
公務員は日本で最も安定してると言える職業で、就職・転職でも人気です。しかし実際の仕事は想像と異なり、転職が頭によぎる人も少なくありません。転職を考えても、公務員からは厳しくないか、後悔しないか不安ですよね。
そこで、この記事では、公務員からの転職は厳しいのか、公務員から転職してどうなのかを口コミを交えて紹介しています。転職のメリット・デメリットや成功のコツも解説しているので、公務員からの転職の参考にしてください。
目次
公務員からの転職は厳しい?
民間に比べると厳しいが転職は可能
公務員からの転職は、民間企業の社員に比べて厳しい面もありますが、転職自体は何の問題もなく可能です。ビズリーチなどの転職サービスを使えば、公務員からの転職に向けたアドバイスを得て、有利に転職を進められます。
公務員からの転職が厳しいとされる理由
公務員の業務は利益を目的にしたものではなく、民間企業とマッチする点が少ないため、ハードルは高いです。他には、公務員は異動が多く、専門性を高めにくい環境であることも厳しいとされる理由です。
ただし、公務員でも折衝能力や課題発見・解決能力などの、ポータブルスキルは身に付けられます。また、異動が多いことから新しい仕事への適応力や柔軟性があり、ゼネラリストとしてのアピールもできます。
汎用的に活かせるポータブルスキルや、新しい物事への対応力を武器に、公務員から民間へのキャリアアップ転職は可能です。
公務員からの転職者は増えている
公務員からの転職者は増えています。国家総合職の退職者は令和2年度で109人と、平成25年度に比べ40%以上の増加しています。労働条件の良い民間へ転職する人が多く、公務員の待遇に問題があるといえるでしょう。
特に若年層の退職率が高く、採用5年未満での退職率は10%、3年未満で4.4%と、3年前に比べ倍近くに上がっています。3年離職率が30%超の民間に比べれば低い水準ですが、若手公務員にも退職・転職の波が来ています。
地方公務員では20代の退職率は2.1%(令和元年)で、平成27年と比べ約1.5倍です。全年代では、地方公務員の退職率は約1.6%、国家公務員は3.2%程なので、若年層の国家公務員の退職率の高さが際立ちます。
※参考:総合職試験採用職員の退職状況に関する調査の結果について_人事院、一般職の国家公務員の任用状況調査_総務省、新規学卒就職者の離職状況(令和4年)_厚生労働省、ポスト・コロナ期の地方公務員のあり方に関する研究会_総務省
公務員からの転職理由・口コミ体験談
- 仕事がつまらない
- 時間外労働が多い
- 頑張りが評価されない
- 好きな街に住みたい
- ビジネスの方が楽しい
- 議会対応が面倒
- 組織体制が悪い
公務員から転職した人の口コミ・体験談をみると、公務員の特有の仕事内容や組織体制に不満を覚えて転職した人が多いです。
また、公務員から転職して後悔している人は少なく、転職して良かったという口コミが多数見られました。
仕事がつまらない
公務員やめて営業やろうかしら
何も考えずただ安定だけを求めて役所職員になったけど死ぬほどつまらない
すぐ仕事辞める奴はダメだ!とも聞くし転職するなら若いうちとも聞く。
まあこう迷ってるうちは良い転職なんかできそうにないけど笑
— Cyclone(ROAD OF HOBBY) (@chaserjokertoy) October 10, 2019
公務員を辞めると決意してから辞めるまで
①つまらない、こんな仕事(入力、チェック、抽出、送付、支給、勧奨のエンドレス)。人間関係も最悪。退職を決意。
②辞表提出
③2度の面談
④親に辞める旨報告(反対を受ける)
⑤親戚中に止められるも、資料作ってプレゼン
⑥最終面談
⑦退職決定— ぱや🇦🇺海外でWebエンジニア (@paya1681) August 31, 2018
公務員の仕事自体がおもしろくないために、仕事を辞めたいと考える方は多いです。理由としては、公務員の仕事内容に惹かれて、就職を決めたわけではないことが挙げられます。
仕事が面白くないなどの理由は、安定というイメージだけで、公務員へ就職した方に多い傾向です。実際に働き始めてある程度日にちが経つと、仕事内容に関しておもしろさを感じず、勤務自体がつらくなってしまいます。
また、書類確認やデータ入力等の単純作業やルーティーンワークが多いため、仕事がマンネリ化しやすいことも大きな要因です。
時間外労働が多い
公務員を辞めたいと思った理由の1つは、公務員でいる限り、自分の人生の主導権を自分で握れないと思ったから。「来月から異動です」の一言で、時間外100時間超、土日出勤強制の労働環境に身を置かざるを得なくなるのは、私には耐えられない。そこまでして守りたいものも背負ってるものもない。
— S子(地方公務員7年目) (@N81451594) August 21, 2022
#聖職のゆくえ
私の場合
転職前→毎月残業100時間超えが当たり前(80時間を超えないように調整して申告)
転職後→残業ゼロ
転職して正解でした。公務員の立場を失ったのは確かに痛いけど、得たもののほうが遥かに多いです。— カンドル (@2ptquandle) August 15, 2019
時間外労働が多いことは、公務員を辞めたくなる理由の一つです。公務員は、公立教員のように労働基準法適用外である職種もあり、時間外労働や休日の雑務に追われるケースがあります。
総務省の、地方公務員の時間外勤務に関する実態調査によると、民間労働者の時間外労働は154時間で、地方公務員の産業時間は158時間で同程度ですが、国家公務員は233時間と圧倒的に多いです。
サービス残業を強いられることも多く、残業代がきっちり支給される民間企業への転職を考える方も一定数います。
頑張りが評価されない
今日決めた。公務員は辞める。
2,3年以内には転職する。
これだけ責任と重圧があるのに年収300万未満、残業も月30時間以上は原則認めないからサービス残業はザラ。何日も前から休み取っていても呼び出し。10年先輩の人と同じ時間で同じ量以上こなしても全く評価されない。
おかしい。狂ってる。— かいり@シクサーズ優勝 (@76ers_JPN) October 11, 2022
公務員では頑張りが評価されないため転職を決める人もいます。公務員は年功序列の評価体系のため、努力や成果が昇進・昇給に繋がりません。そのため、頑張り次第で評価される外部への転職を考える人もいます。
好きな街に住みたいから
転職した理由は好きな街に住みたかったから。
公務員だと、
・リモートできない
・始業時間が早い
・異動先選べないゆえに好きなところに引っ越せない!!
エンジニアなら転職してもリモートできる????
他の職種でも、引っ越し先で同じ職種探して転職すればいい????公務員だと転職大変????
— Namiko@朝活 (@sealife96992821) January 31, 2021
好きな街に住みたいから、との理由で公務員から転職した人がいます。公務員はリモートワークが少なく、始業が早い、移動先を選べないといった働き方です。
新しい働き方が浸透してきている中で、やや古臭くも感じられる勤務体系のため、不満を覚える人もいるでしょう。住みたい街の支店に異動などもできないため、住まいを理由に転職する人もいるようです。
ビジネスの方が楽しい
僕が公務員から転職したい理由はビジネスの方が楽しいからです。自分の提供した価値に対してお金をもらう。この構図の方がやっぱり楽しいなと。税金で仕事をすると、義務になっちゃう感が否めない。市民の顔色伺いながら仕事をするのは少し窮屈に感じるのが本音かな????
— けぴ@ミスチル・サウナ好き (@kepi284) March 21, 2021
ビジネスの方が楽しいからと、公務員から転職した人です。公務員はビジネスから離れた世界であり、いわゆるお役所仕事といわれる業務が合わない人は、公務員以外の世界へ転職すべきでしょう。
議会対応が面倒
地方議会云々の話、職場に地方公務員から転職してきた人が来たときに地方公務員から転職とかどんなヤバい奴が来るんだよって職場の全員が思ってたら全然まともな人が来て、何で辞めたんですか?って聞いたら理由の一つが、地方議会が全てに口出してくるのがクソすぎたからだったの思い出す
— ゲキドルを見てくれ (@gomettosan) January 10, 2020
議会対応の面倒さにが理由は、公務員からの転職理由に挙げられます。公務員は政治家の言いなりな面があり、業務内容が政治家に振り回されがちです。面倒な議会や議員との対応に嫌気が差し、転職する人もいます。
組織体制が悪い
市役所って、ロクな引き継ぎも実務に直結する研修もないのにいきなり担当持たされて責任負わされるの凄いよね…?ほんっとそこが理解できないんだよなあ民間とかだと絶対お客様に迷惑かけらんないから独り立ちさせるまである程度時間かけるじゃん…?この体制が市役所に居て一番クソって思うところかも
— まいこ@元公務員 (@ma1k0ms) January 6, 2021
公務員の組織体制が悪いことで、転職した人の意見です。公務員は営利を目的にしていないため、民間と異なる組織体系や文化、業務になるため非効率な部分も生まれがちです。
引継ぎや研修なしで、業務にあたって責任を負わされることもあり、体制に不満を覚えて転職する人がいます。
公務員から転職するメリット・デメリット
公務員から転職するメリット
実力次第で高年収を狙える
【区役所から今の企業に転職してよかったこと】
・給与がアップした
・基本リモートワーク
・自分の頑張りが成績・給与に反映される
・評価制度に不満がない
・休みが増えた
・尊敬できる上司に恵まれた
・やる気がある人が多く切磋琢磨できる— やめ丸@公務員から転職しました (@mou_yamemasu) July 6, 2022
公務員からの転職は、実力や能力次第で大きな収入を狙えるのがメリットです。年功序列の公務員と異なり、民間企業では、個人の成果や業績が昇給・昇格に影響することが多いため、公務員よりも高収入が狙えます。
中でも、営業職のように歩合制を採用している職業では、個人の売上がそのまま給与に反映されるため、若手の内から高収入を得やすいです。
ただし、民間でも年功序列の評価制度で、早期昇進が難しい企業も一定数あるため、転職先次第では年収が下がる可能性に留意は必要です。
残業時間を改善できる
公務員から転職して給料減ったけど、残業もほぼないし何よりも心の健康が保たれている。
何を求め、何を捨てるかです。
私は身分の安定を捨てて、心の健康を選びました。
それでも、少なくとも去年よりはずっと幸せです。
— ぼきんちゃん@公務員退職して転職 (@bokinchan_) October 26, 2022
残業時間を改善できる可能性があるのは、公務員から転職するメリットです。中央省庁では深夜残業が当たり前ともされますが、民間では中央官僚ほど残業する企業は少ないです。
近年では、働き方改革として、ワークスタイルの見直しや残業時間の削減に取り組む企業が多いです。かつては激務とされたコンサル業界などでも、働き方改革が進んでおり、民間転職でプライベートの充実を図れます。
ただし当然ながら、残業なしで働けている公務員にとっては、残業時間改善のメリットはありません。
キャリアの選択肢が広がる
公務員にとって「潰しがきかない」というのは大きなリスクなんだけど、それを回避する努力をしてる人がほとんどいない。
これは「転職しよう!」とか「行動に移せ!」って意味ではなく、最後まで公務員でも良くて、大事なのは「スキルアップを考えずに公務員にしがみつこう!」とする考え。
— シュウ????公務員×副業 (@komuin_shiro) January 31, 2020
最近転職を考えるが公務員ってマジで潰しがきかないのな
— ぎゃっぴー (@TonightRave) March 28, 2022
公務員を辞めることで、キャリアの選択肢が広がることも1つのメリットです。異動が多く、専門性が身につかない公務員と異なり、転職では働きたい仕事や自分がなりたい職業への道が拓けます。
公務員でのキャリアは、年功序列で大まかな昇進が予め設定されているため、業務へのモチベーション維持が難しいです。他にやりたいことができたという場合には、思い切って退職するのも良いでしょう。
公務員から転職するデメリット
安定した雇用や手当を失う
公務員の福利厚生、経済的基盤、(年金貰えるのか分からないけど)退職後の年金等考えたら、なかなか公務員から一般企業に転職できない自分がいます。。
毎月の給料は少ないけどボーナスは貰えるし、民間と違ってよっぽど何かやらかさない限りクビになることもないし。。— てぃ (@6z0gPUSvLik1HEc) November 6, 2022
公務員からの転職は、安定雇用や充実の手当を失うのがデメリットです。民間企業は景気や業績次第で減給、時には失業のリスクがあります。また、公務員のスキルは民間で活かしにくく、転職で年収が下がる可能性もあります。
一方公務員では、定年までの勤務や年功序列での昇給が約束されており、リストラの心配もありません。特に福利厚生に関して、公務員は多額の退職金など手厚いですが、民間で公務員ほどの待遇は日系大手以外では少ないです。
公務員は大きな収入を得られる訳ではないですが、安定した生活を送りたいという方にとって、公務員を退職することは大きなデメリットです。
社会的信用が低くなる
社会的信用ってだいたい下記のようなイメージ。これによって銀行からのお金の借りやすさ等が決まってくる。稼ぎの額は最重要項目ではない。
・フリーランス → フリーターと同等
・経営者 → 業績と経営年数による
・正社員 → 結構強い
~~~越えられない壁~~~
・公務員 → 最強!— 米村歩@日本一残業の少ないIT企業社長 (@yonemura2006) January 10, 2019
公務員を辞めることで、社会的信用が低くなる可能性が高いです。社会的信用の高さは、金融機関からの融資やローン、クレジットカード等の審査の通りやすさに繫がります。
大企業かつ高い役職への転職でない限り、公務員よりも社会的信用は低くなるため、車や家などの大きな買い物をする際に、弊害を伴う可能性があります。
【社会的信用とは】 高い経済力や社会的地位などに裏付けされた信用力を指します。企業の規模や勤続年数、収入によって変動する場合が多いです。一般的に、公務員は社会的信用が高い傾向にあります。 |
転職に成功するか分からない
公務員に限らずですが、転職が成功するか分からないというリスクがあります。特に公務員の業務では、民間企業で活かせる経験やスキルを身につけにくいため、民間で働く人に比べて転職難易度が高いです。
内定率を上げるためには、転職先に関する資格取得や、課題発見・解決や折衝能力など、汎用的なポータブルスキル習得が必要です。また転職成功には、ビズリーチなどでの転職サポートが必要不可欠でしょう。
公務員の転職先におすすめの職業
コンサルタント
【ご報告】
だいぶご報告が遅れましたが、転職が決定いたしました。◯◯◯4の某コンサルティングファームです。
「外部から横串を入れない限り、行政は良くならない」という信条のもと頑張りました。行政経験のみでも難関と言われるグローバル企業のコンサルタントになれることを証明できました。— はる@コンサルタント (@HALU647) March 6, 2022
この度コンサルファームから内定をいただくことができましたので、5年間務めた国家公務員を退職します。
安定ではなく挑戦し続ける人生にしたいと思います。
今後は公務員からの転職者として、役に立ちそうな情報を発信していきます。
引き続きよろしくお願いいたします。#転職#公務員#コンサル— ハウアー (@hauer_2dot) June 8, 2021
コンサル業界は、公務員からの転職におすすめの職業で、実際に転職する人も珍しくありません。コンサル業界は未経験者も積極的に採用しており、公務員からでも転職しやすく、高給を狙える業界です。
情報収集や資料作成など公務員と共通する作業が多く、官公庁向けのプロジェクトがあれば、公務員の経験を活かせます。ただし、コンサル業界は選考の難易度が高く、専門の転職エージェントの利用が必須です。
コンサル転職で実績No.1のアクシスコンサルティングなど、コンサル転職に特化した転職エージェントを活用し、転職の成功確率を上げましょう。
営業
公務員辞めます
報告です
この度6年勤めた公務員を辞めます
退職理由は起業したいからです。不動産での起業を考えてるため、一度ノウハウを学ぶために不動産営業に転職します。今回の転職はこの起業のためのものです
あわせて公務員であることをこのタイミングでカミングアウトさせていただきます— りょう@令和4年行政書士受験生 (@ryo_ohyalife) November 14, 2021
今日来たオー○ンハウスの営業さん、公務員からの転職なんだとか。
刺激でも欲しかったのか。。— やさつよ (@yasatuyo) November 9, 2022
営業職は公務員からの転職先におすすめです。営業で求められる、内外折衝能力やストレス耐性などは、行政職や警察・消防といった、公務員の経験や能力を活かしやすいです。
営業職への転職では、求人数の多いリクルートエージェントやdodaなどの利用がおすすめです。
各種専門職
専門職のキャリア
- 行政職→行政書士、社労士、中小企業診断士
- 税務職→税理士
- 法務職→司法書士
- 技術職→建設・不動産業界
- 研究職→研究所、大学、メーカー
- 医療職→医療施設
- 特許庁→弁理士
公務員の経験を活かして、各種専門職に進む道もあります。公務員の経験があれば、試験が免除される士業資格がありますし、技術職や医療職などは経験をそのまま活かせる職へ転職しやすいです。
また、専門職でなくとも、警察・自衛隊からは警備関連の仕事、教職からは教育系の仕事などが親和性が高く、おすすめできる転職先です。
民間企業などに転職する方法
民間との違いを認識しておく
公務員から民間への転職時には、民間との違いの認識が重要です。公務員と異なり、民間企業では利益を追求するビジネス思考が求められます。
選考でも成果や利益アップへの姿勢がみられるため、自身の経験からビジネスへの応用力や、エピソードを語れる必要があります。民間との違いを認識しないままだと、選考で民間の仕事に向かない印象を与え、転職に失敗します。
転職エージェントを利用する
公務員に限らずですが、民間企業への転職では転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントでは求人の紹介だけでなく、公務員から民間への転職ポイントや、自身に向いたキャリアのアドバイスを受けられます。
書類添削や面接対策などの転職サポートも全て無料で受けられるため、民間への転職で使わない手はありません。また、公的団体の求人も扱っているので、公務員以外への転職ではビズリーチなどを必ず利用すべきです。
公務員から公務員に転職する方法
他官公庁・自治体の試験を受ける
他の公務員に転職するには、現職が公務員であっても公務員試験を受ける必要があります。試験は一般枠と社会人経験者枠があり、それぞれ年齢や職務経歴の条件が緩いながらも存在します。
一般枠の年齢制限は20代後半から59歳までと様々で、社会人経験枠は、5年程度の社会人経験を求められることが多いです。
社会人経験者の採用は、一般枠に比べて筆記試験の難易度が低いのが魅力ですが、高倍率で実施していない自治体もあるなどのデメリットがあります。
転職理由をしっかり準備する
公務員から公務員への転職では、転職理由が特に重要です。公務員組織はどこも似た体制や雰囲気になりがちなため、退職の原因が他の自治体や公的機関でも存在する可能性が高いためです。
すぐ辞めてしまうと思われないよう「なぜ他の公務員に転職するのか」を突き詰めて考えて、転職先では問題ない印象を与えられるように、転職理由を用意しましょう。
公務員からの転職での注意点3つ
失業手当が受けられない
公務員は失業手当がない点に注意が必要です。公務員は基本的に失業することがなく、雇用保険に加入していないため、失業手当がありません。
転職活動が長引いてしまっても、退職済みの場合は失業手当がないため、金銭的なリスクが生まれます。失業保険の代わりに退職金がありますが、公務員からの転職は、できる限り在職中に行いましょう。
在職中に転職活動できない場合がある
職員は、利害関係企業等(営利企業等のうち、職員の職務に利害関係を有するものとして政令で定めるものをいう。以下同じ。)に対し、離職後に当該利害関係企業等若しくはその子法人の地位に就くことを目的として、自己に関する情報を提供し、若しくは当該地位に関する情報の提供を依頼し、又は当該地位に就くことを要求し、若しくは約束してはならない。
在職中に転職活動を行い、内定を得てから退職するのが理想ですが、公務員は在職中に転職活動ができない場合があります。
国家公務員として一定の役職を担っている場合、国家公務員法により在職中の転職活動が禁止されているため、注意が必要です。
該当する具体的な役職は、意思決定の権限を有する本省課長補佐級以上です。地方公務員やそれ以外の国家公務員の方は該当しないため、安心して転職活動に取り組めます。
早めに行動する
よいですねー
自分は今IT系で楽しく勉強してます。
公務員をもう少し早くやめてればと後悔!(笑)— しお @公務員→エンジニア転職 (@I3njrEWafn6rbfV) November 8, 2022
公務員からの転職に限りませんが、転職を考えているなら、なるべく早く行動に移すべきです。転職活動では若い方が有利ですし、早めに行動することで好求人の定員が埋まるリスクも減らせます。
焦って行動するのはダメですが、早めに転職活動を始めて損はありません。特に20代後半以降は、年齢で足切りされてしまう恐れも出てくるため、今すぐにでもビズリーチに登録するなど行動すべきです。
転職(退職)時期を考える
転職で早めに行動するのは重要ですが、公務員では退職時期を考えるのも大事です。ボーナス支給後の6月末・12月末の退職や、年度末は退職金が増え、周りにも迷惑の掛かりにくいため公務員にはトクな時期です。
特に教員は、年度途中での退職は周りへの影響が大きいため、年度末に転職できるよう動く必要があります。個々人の状況次第ですが、なるべく得な時期に転職できるよう行動するのがおすすめです。
公務員から転職成功するための選考対策2つ
自己分析をしっかり行う
公務員を辞めて後悔はないけど、民間に転職しても幸せにはなれなかったから、現在公務員辞めたい人は安易に辞めずにしっかりと自己分析をして転職してほしいなと強く思います。もちろん残る選択肢も含めて。
— ごんきち (@guy_gonkichi) October 4, 2021
公務員に限らず、転職時の自己分析は非常に重要です。転職理由や転職で成し遂げたいことは、転職活動に必ず聞かれることなので、自分自身を分かっていなければ転職成功は望めません。
本当に公務員から転職すべきかも含めて、自己分析を行い、転職の目的をハッキリさせましょう。自己分析をして、転職の軸を確立するのが転職成功のコツです。
転職(退職)理由は前向きに伝える
転職面接で必ず公務員の離職理由聞かれるけど、真っ当に答えるんじゃなくて、「様々な分野で広く浅く働くよりも、専門的な分野で働くスペシャリストとしてお客様に貢献したいからです」って答えた方が通過率高いから、私は回答を統一させました。求められるのは、”前向きな離職理由”ですから。
— オタクちゃん❤︎ (@otakuch2) November 10, 2020
退職理由はネガティブなものでも、ポジティブに伝えるべきです。ネガティブな理由で転職活動を行っても、面接官に良い印象を与えることはありません。質問で企業が知りたいのは、転職後のビジョンです。
面接で転職理由を正直に話す必要はないので、ネガティブな理由もポジティブに変換して、転職理由を話すようにしましょう。
公務員におすすめの転職エージェント
ビズリーチ
年収1,000万円以上からの支持No.1転職サービス
(出典:ビズリーチ)
ビズリーチのポイント
- 求人の3分の1が年収1,000万円以上
- 企業やヘッドハンターからスカウトされる
- 優良企業と直接コンタクトが取れる
主な特徴 | |
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おすすめ年代 | |
求人数 |
70,437件 |
非公開求人数 | 非公開 |
未経験求人 | |
料金 | 無料 ※一部有料サービス有り |
エリア |
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ビズリーチのメリット
- 厳選された優良企業からオファーがくる
-
ビズリーチは、厳選された優良企業やヘッドハンターから直接オファーメッセージが届く転職サービスです。
普通の転職サイトは、自分で企業を探すことが求められますが、ビズリーチは過去の経歴やスキル、希望条件をもとにスカウトメッセージがきます。
- 年収600万円以上を狙える
-
ビズリーチは、年収600万円以上を狙いやすい転職サービスです。ハイクラス層を主なターゲットとしており、求人の3分の1が年収1,000万円以上です。
現在の年収が600万円未満でも問題なく登録でき、年収アップを狙えます。
スカウトがどれくらいくるかで、自分の市場価値を確認することもできるので、まずは登録してみるのをおすすめします。
- 有料プランでハイクラス求人が紹介される
-
ビズリーチは、税込3,278円/月または5,478円/月の有料プランに登録すると、年収1,000万円以上の求人を紹介してもらえるようになります。
ただし、無料プランでも十分なサービスを受けられるので、基本的には無料プランで問題ありません。
より高年収を目指したい方、無料プランで満足できない方は有料プランも検討してみましょう。
- 年収1,000万円以上の支持率No.1
-
コンサルティング会社のシード・プランニングが行った転職サービスに関する調査を実施しました。
そこで、ビズリーチは年収1,000万円以上のビジネスパーソンが選ぶ「最も満足度が高い」転職サービスでNo.1を獲得しました。 (出典:PRTIMES)
ビズリーチのデメリット
- キャリアに自信が無い方は不向き
-
ビズリーチは、キャリアに自信の無い方は不向きです。ハイクラス求人を中心に扱っていることもあり、経験や実績が強く求められます。
スキルや経験に自信が無い方は、総合型転職エージェント「リクルートエージェント」や「dodaエージェント」がおすすめです。
- 審査に通る必要がある
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ビズリーチを利用するためには、審査に通る必要があります。審査基準は公表されていませんが、ハイクラス求人を中心に扱うことから、職歴が浅い方や年収が低い方は審査落ちする可能性が高いです。
審査落ちしても、職務経歴書の内容を修正すると、再審査を受けられます。ビズリーチの審査に通らなければ、リクルートダイレクトスカウトなど他の転職エージェントを検討しましょう。
ビズリーチの評判と口コミ
リクルートエージェント
初めに登録したいNo.1エージェント
(出典:リクルートエージェント)
リクルートエージェントのポイント
- 転職成功実績No.1
- 業界最多40万件超の求人数
- 転職活動のサポートツールも充実
主な特徴 | |
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おすすめ年代 | |
求人数 |
163,163件 |
非公開求人数 |
239,473件 |
未経験求人 | |
料金 | 無料 |
エリア |
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リクルートエージェントのメリット
- 業界最多の求人数30万件超
-
リクルートエージェントは、公開・非公開求人合わせて30万件超を扱っています。求人数が多いぶん、必然的にどの業種・職種にも強いのが最大の魅力です。
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リクルートエージェントは、利用者の6割が年収アップした実績があります。転職成功実績No.1の転職エージェントであり、あらゆるノウハウが蓄積されているため、企業との年収交渉にも強いのが魅力です。
転職エージェントを利用しない転職活動では、年収交渉をするのはなかなか難しいでしょう。リクルートエージェントを利用することで、年収アップの期待が高まります。
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リクルートエージェントは、書類準備や面接対策のサポートが手厚いです。初めての転職に挑む20代や、年齢的な不利を感じる40代以降でも、それぞれに合った転職サポートを受けられます。
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リクルートエージェントのデメリット
- 担当者が多忙だと後回しにされる
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リクルートエージェントは、担当者が多忙だと後回しにされる可能性があります。
業界最大手の転職エージェントなので、求職者が非常に多く、内定が決まりやすい人から企業紹介される場合があります。
リクルートエージェントだけでなく「dodaエージェント」や「マイナビエージェント」も併用し、効率よく転職活動を進めましょう。
- 利用期間は最大3ヶ月
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リクルートエージェントの転職支援サービスの提供期間は、面談から約3ヶ月が目安です。限られた期間で、メリハリのある転職活動をする必要があります。
今すぐの転職を考えていないなら、まずは転職サイトに登録し、転職市場の情報集めや転職先の目処をつけてみるのもいいでしょう。おすすめの転職サイトは「doda転職」と「リクナビNEXT」です。
リクルートエージェントの評判と口コミ
doda
転職者満足度No.1
(出典:dodaエージェント)
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123,145件 |
非公開求人数 |
37,057件 |
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dodaのメリット
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dodaエージェントは、電通の口コミ調べで、転職者満足度No.1を獲得しています。サポートの質はもちろん、求人の質が高いのもdodaエージェントの魅力です。
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dodaは、転職エージェントと転職サイトを一緒に登録できます。他サービスは、転職エージェントと転職サイトのアカウントを別々に登録しなければいけない場合が多いです。
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履歴書作成ツールでは、ガイドに沿って入力するだけで、履歴書・職務経歴書を簡単に作成できます。WordやPDFでダウンロードできるので、提出もスムーズに行えます。
dodaのデメリット
- 1日に何十件も企業紹介メールが届く
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dodaエージェントは、転職サイトも同時に登録されるため、1日に何十件も企業紹介メールが届きます。ブロックすると、dodaエージェント側からのメールも届かなくなるのが厄介です。
企業紹介メールは、希望条件に合った求人を送っている可能性が高いです。そのため、希望条件を絞るなどすると、届くメールの量が減るかもしれません。
- サポート期間が3ヶ月限定
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dodaエージェントは、面談から転職先が決まるまでのサポート期間を約3ヶ月としています。3ヶ月経ったら、自動的に退会になるわけではなく、あくまで目安として設けられているものです。
再度登録をすることも可能で、引き続きサポートをしてもらうよう申し出ることもできます。
dodaの評判と口コミ
公務員からの転職に関するQA
公務員から転職して後悔しない?
公務員から転職した人の口コミでは、公務員からの転職を後悔する人は少なく、早く転職すべきという意見が複数見られるほどです。ただし、後悔するかは個々人の状況によるため、一概には言えません。
女性やママさん公務員の転職の注意点は?
公務員は女性が働きやすい環境が整っており、女性は男性以上に転職は熟考すべきでしょう。公務員は産休・育休制度や時短勤務制度などが整っており、結婚や子育てがあっても働きやすい環境です。
早めに行動するのも大事ですが、個々人のキャリアプランやライフプランに合わせて、公務員からの転職は慎重に考えながら行動しましょう。
30代や40代の公務員から転職は可能?
30代~40代の公務員からでも転職は可能です。公務員も種類は様々なため、一概には言えませんが、公務員の経験から得た汎用的なスキルや、資格などを活かせばキャリアアップの転職も可能です。
試験合格したのに転職はもったいなくない?
転職がもったいないかは、個々人の考え方や状況によります。予備校に通わずあっさり合格した人と、猛勉強して試験に通った人では感じ方は異なるでしょう。
ただし、公務員が向いていないなら、働いてる時間が無駄とは言えます。早めに転職して新しい仕事に就いた方が、より長く転職先での経験を積めますし、嫌々働く時間を減らせはします。
まとめ
公務員からの転職は、専門性の低さやビジネス思考の希薄さから、民間企業の社員と比べて厳しいです。しかし、比較的厳しいというだけで、決して難しくはなく、仕事のつまらなさや組織体制への不満から転職する人は多いです。
公務員試験を通過した地頭の良さは、転職で評価されますし、公務員の経験で得た汎用的なスキルを活かせば、キャリアアップは十分可能です。
転職時には、ビズリーチやリクルートエージェントなどを利用しましょう。公務員からの転職ノウハウが豊富で、非公開求人の紹介や書類・面接対策などのサポートを無料で受けられるので、使わなければ損です。